この人も無記を体感している人だ。
当時、三上はその映画に出る事を頑なに拒んだ。
が、世界観を変えられた。世界の不思議さを知らされた。
タイトルは「私をスキーに連れてって」
当時のマネージャーがこの作品だけは一生のお願いだからやってと。
彼女の真意が解らなくて投げた台本拾って読み直してもわからなくて、
でも当たるってそういうことなんですよね。
男の僕には分析できなかったけど彼女には直感が働いたようなんです。
僕は正直そんなのいいよ、次のチャンスがあるよって
思ってたんだけど、これがどうなるか「 わ か ら な い 」。
ここから先のトレンディドラマ時代が始まったのだ。
何より大きかったのは「自分だけではわからないことがある」ことの実感。